今日は私が体外受精に至った経緯と「不妊治療をする」事について私が感じた事を書こうと思います。
(先に言っておきますが、体外受精実行にあたり何も考えてませんでした。)
そもそもですが、今年の1月時点で不妊治療する気は全くありませんでした。(41歳だったのに。。)
運動も継続してるし、食べ物気を付けてるし大丈夫でしょう~ぐらいに考えていました。
自分で基礎体温測って、排卵検査薬でチェック、タイミング合わせて仲良しDAYも設けてと少しは対策していたのですが、3月ぐらいに何の気なしに「ちょっと試しに病院行ってみるか~」ぐらいの軽いノリで1件目の病院へ診てもらいに行ったんです。
で、その時の検査で「卵管が詰まっている」と言われ、「あれ?これはヤバいのかな」とやっとここで少し危機感。
体外受精も視野に入れて再度念入りに検査してもらうために今の病院へ。
まだこの時も体外受精はする気なかったんですけどね。笑
体外受精へ向けて病院選びへ
「体外受精」てなんだか怖くて大がかりな処置だと思い込んでいました。
病院にかかるのであればなるべく成功率を上げたり、納得して治療を受けたく、仕事との両立で通える範囲の病院を調べて評判の良い今の病院を選びました。
1つ目の病院で言われた「卵管が詰まっている」については、再度検査をしたところ詰まっていないことが判明。
なのに、年齢が年齢だけに体外受精を強く勧められました。
ちょうど今年の4月から保険適用になったことも有りまずは採卵をする流れへ。
「不妊治療」の定義って「結婚して2年経過しても子供が出来ない」が条件だと思っていたんですが勘違い。
40歳が一つのボーダーラインのようで、確立も下がるのでタイミング療法や人工授精よりも早めに体外受精をした方が良いとのことでした。
そして、2年経過していなくても保険適用で体外受精が出来るとのこと。
という事で、「不妊治療」としての体外受精へと進めることに。
採卵 → 体の準備をして一度目の移植、と進んだのが先日。
残念ながら陰性だった為、今は2度目の移植の周期という流れです。
「不妊」て病気?
ほぼ何も考えずに体外受精へ進んでいましたが、できれば自然妊娠で授かりたいという気持ちもありました。「体外受精」って普通の事?という問いかけをした時に私自身が「普通の事」と言い切れませんでした。
不安に思っていたのがもし子供を授かり、その子供が体外受精だという事をきっかけにいじめられるようになってしまったら?
そんな不安を何故持ってしまうのか、少しだけ理解させてくれ、且つそんな不安を持つよりももっと大事な事があると気づかせてくれたブログをご紹介します。
まんまるこがねさんのブログ:まんまるこがねの不妊治療記録
「体外受精児がいじめられたりするのか?」
https://ameblo.jp/manmarukogane/entry-12189609190.html
・・・というわけで、ふと不安を感じ、先日ちょっとググってみたところ、とある質問サイトで同じような質問が投げられており、そこでこんな回答を見つけました。
まんまるこがねさんのブログ:まんまるこがねの不妊治療記録
中略
『私は体外受精児に差別の意識は感じませんが、自分の子の結婚相手が体外受精で生まれた方であったら。。。』以下は忘れました。
この辺で、私はもうどうでもよくなってブラウザを閉じてしまいました。
ご本人は理論的に考えているつもりでしょうが、こりゃあもう、感情的な、下らない嫁姑問題です。読む価値もない。
確かに、不妊の原因によっては、遺伝もするでしょう。下手すれば、自分が孫を抱くことも叶わないわけです。
中略
とはいえ、新しい技術を受け入れ難いというのは当たり前の反応で、それを責めることはできません。
私自身も、体外受精に踏み切るかどうか考えていた時、理論的には納得していましたが、感情的に受け入れられず、悩みました。
上述の回答者の不安は、当然のことだと思います。
「体外受精児がいじめられたりするのか?」
https://ameblo.jp/manmarukogane/entry-12189609190.html
ああ、そうか。
『不妊』は遺伝の可能性もあるし、『体外受精』というキーワードから「どこか正常ではない部分があるのかもしれない」と思ってしまう人がいる可能性は多いにある。
保険適用になったとは言え、まだまだ一般的とは言いがたい。つい先日まで私がそう感じていたように。
体外受精が身近ではない、それだけできっと普通の事では無くなってしまう。
年齢が上がって子供を望むだけで「不妊」になってしまう。逆に年齢のせいではなく遺伝的要素なのかもしれない。
それは誰にもわからない。
ほんと何も考えずに体外受精へ進んでいる事を再認識しました。
保険適用で今まで体外受精に踏み切る事が出来なかった夫婦が挑戦できるのはすごく良いこと。
ただ、今までは費用面でもしっかり考えた上で進まないと受けられなかった治療が、私たちみたいにあんまり考えずに進める事は、倫理的な認識が欠けてしまう人も発生するのか・・・と気づかされました。
まんまるこがねさんのブログでは以下のように締めくくられており、とても勇気をもらいました。
しかし、自分が妊娠・出産して感じましたが、受精から着床がなければ決して始まらないとはいえ、それもほんの数日間のイベントです。
まんまるこがねさんのブログ:まんまるこがねの不妊治療記録
人として成長するまでには遥かに長い道のりがあり、そこでは体外受精かどうかは、問題にはならない。
私達が気にすべきなのは、私達の子供が、自分が体外受精で生を受けた事実を知った時、それをどう受け止めるか、という事でした。
(私達から伝えるかどうかは決めていませんが、親の結婚した年齢や子供を設けた年齢から考えて子供自身が気づくかもしれません。それを問われれば答えます)
体外受精は、暗い秘密めいた特別なことではないと理解し、ツマラナイことに煩わされず、強く育って欲しいと願っています。
私に言えることは、受精卵の頃から、いや、それより前の、超音波の画像に黒々と映し出される卵胞にいた頃から、ずっと我が子を見守ってきたということでしょうか。
「体外受精児がいじめられたりするのか?」
https://ameblo.jp/manmarukogane/entry-12189609190.html
確かに。
前回移植の時に、卵が移植された瞬間のエコー写真をいただいた。
そのタイミングから見守る事が出来る。幸せなことだと思いました。
世界初の体外受精児
最後に、まんまるこがねさんのブログでも紹介されていますが、1978年に世界初の体外受精児として誕生したルイーズ・ブラウンさんのコメントのご紹介です。
ttps://www.gizmodo.jp/2015/08/_37.html
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